モノマテリアルって?100%リサイクル可能なサステナブルスマホケース
地球環境への配慮が当たり前となった今、私たちの身の回りにある製品の素材選びも、より重要視されるようになりました。特にプラスチック問題は深刻で、国連によると、私たちが毎年生み出す4億トン以上のプラスチックごみの中から、リサイクルされるのはたった10%未満に過ぎません。
その解決策のひとつとして今注目を集めているのが「単一素材(モノマテリアル)」という考え方です。複数の素材を組み合わせた従来の製品と異なり、単一素材で作られた製品は、使用後の分別や再利用が驚くほど簡単。例えば、スマホケースのような日用品でも、単一素材を選ぶことで、私たちは環境負荷を大きく減らすことができるのです。RHINOSHIELDが開発した単一素材スマホケースを例に、単一素材がもつ可能性と、私たちの暮らしをよりサステナブルにする方法について、詳しく見ていきましょう。
もくじ
単一素材(モノマテリアル)とは?
私たちの身近にあるペットボトルやガラス瓶。これらは、たった一種類の素材だけで作られている製品の例です。このような、一つの材料で構成されている製品を「単一素材(モノマテリアル)製品」と呼びます。そして一見シンプルな単一素材の選択が、実は環境保護において以下のような大きな意味を持っているのです。
リサイクルの効率化:素材が一つのため、分別や処理が簡単
コスト削減:シンプルなリサイクル過程がリサイクルコストを削減。経済的に破綻しにくく持続可能なリサイクルを実現
リサイクル時のエネルギー削減:分別などの複雑な工程が不要で、CO2排出量を削減
次の章でさらに詳しくみていきましょう。
リサイクルを変える、単一素材の可能性
市場に出回っている従来の製品の多くは、異なる素材を組み合わせて作られています。例えば、一つの製品に金属や性質の違うプラスチックなど、複数の材料が使われているため、リサイクルする際には一つ一つ丁寧に分別する必要があります。この工程には莫大な時間と労力、コストがかかります。そして経済的でないために、実際にはリサイクルされず廃棄されてしまうこともあります。結果として環境への負担が大きくなってしまうのです。
一方、単一素材で作られた製品は、リサイクルにおいて最も困難で複雑な「素材の分別作業工程」がないため、そのままリサイクル施設で処理することができます。素材の分別工程がなくなることで、結果、エネルギー消費とCO2排出量を抑え、環境への負荷とリサイクルコストを大幅に削減できるのです。このような単一素材製品の普及は、リサイクルの促進につながるだけでなく、資源の無駄遣いを減らし、バージン材料への依存度を低減させることができると期待されています。
RHINOSHIELDの単一素材スマホケース
スマホが普及して、必要不可欠となったのがスマホケース。スマホケースの廃棄量は、世界で毎年およそ1.5億個にまでのぼるといわれています。毎日使うものだからこそ、素材選びは環境への影響を大きく左右します。
RHINOSHIELDは、高い保護力とサステナビリティ実現のため、原料の変革を決定。2017年より、すべてのスマホケースに単一素材を採用しています。RHINOSHIELDの専門分野である材料技術の研究を重ねることで、環境への配慮を第一に考えながら、スマホをしっかりと守るという2つの要素を、単一素材で実現したのです。
RHINOSHIELDが追求する単一素材製スマホケースは、ただ100%リサイクルできるだけではありません。人体への安全性、耐久性、リサイクルのしやすさ、そしてさらなる環境へのやさしさ。これらがどのように実現されているのか、その革新的な取り組みに迫ってみましょう。
100%リサイクル素材でできたサステナブルなスマホケース
RHINOSHIELDの「CircularNext」ケースは、使用済みの単一素材製スマホケース『SolidSuit』や、製造時に出た端材を100%使用して作られています。複数素材のスマホケースでは、リサイクルの際に材料の分解や接着剤の除去など多数の手順を経る必要がありますが、RHINOSHIELDでは単一素材を採用しているため、ケースを直接粉砕してリサイクルすることができます。素材の分別が不要で余分な二酸化炭素が出ず、リサイクルの過程そのものが環境に優しいのです。
また、せっかくリサイクルをしても、一度だけリサイクルして捨ててしまうのでは、環境への負荷を十分に減らすことはできません。RHINOSHIELDでは、独自の材料技術により6倍の材料寿命を実現。これは、使い終わったスマホケースを最大6回までリサイクルできるということです。徹底した材料管理のもと新しい命を吹き込まれたスマホケースは、バージン原料からできたスマホケースと変わらない高い品質を維持。3.5mの落下衝撃からスマホをしっかり保護。100%リサイクル単一素材から作られたCircularNextは、使い捨ての時代に別れを告げて、サステナブルな社会への扉を開く鍵となっています。
それでは実際に、単一素材スマホケースがリサイクルされ、CircularNextに生まれ変わる過程を覗いてみましょう👀
有害物質BPA/BPF/BPS不使用:FDA食品グレードをクリアした単一素材
近年、衣類などの日用品から有害物質が検出される事例が相次ぎ、私たちの「安全」への意識はかつてないほど高まっています。衣類と同じように、一日中私たちの肌に触れ続けるスマホケース。事実、スマホケースなど、多くのプラスチック製品には、BPA(ビスフェノールA)、BPF、BPSといった化学物質が含まれています。これらの物質は、発育や人体の内分泌系やに影響を与える可能性が懸念されているほか、有害フタル酸エステルは皮膚や呼吸からも人体に入ってきてしまいます。だからこそ私たちはスマホアクセサリーに使用する素材に徹底的にこだわりました。その答えが、BPA、BPF、BPSの有害物質不使用と、FDA(アメリカ食品医薬品局)認定の食品グレード素材の採用です。
RHINOSHIELDでは、すべてのスマホケースにFDA食品グレードの素材を採用しています。これは、アメリカの食品医薬品局(FDA)が認定する基準を満たしており、食品と直接触れるものに使用できるほど安全な素材であるということ。このような高い基準に設定することで、例えば子供がスマホケースを噛んだり触れたりしても、健康への影響を心配する必要がありません。もちろん、あなたが皮膚を通して有害物質を摂取してしまうことも防げます。
そして人体への悪影響をなくすことは、人々の健康を守るだけでなく、環境や生態系全体への優しさにもつながっていくのです。
単一素材が描く、持続可能な明日
私たちは、環境との新しい関係を築く転換点に立っています。この記事で見てきたように、単一素材という選択には、リサイクルの容易さから環境負荷の大幅な削減まで、計り知れない可能性が秘められています。RHINOSHIELDが実現したBPAなどの有害物質を含まない、100%リサイクル可能な単一素材製スマホケースは、その可能性を形にした好例です。それは単なる製品を超えて、私たちの健康と地球の未来を同時に守る、新しいライフスタイルの象徴となっています。
日々の選択が、やがて大きな変化を生み出します。環境との調和を考えた単一素材製品の選択は、持続可能な未来への確かな一歩。その一歩を、今日から始めてみませんか。