「内部」から再設計、新しいスマホ保護のかたち

AirX 開発秘話 — 「スマホケースが本当に守るべきもの」を根本から見直す挑戦

十数年前、RHINOSHIELD (ライノシールド) は他社に先駆けて高い保護力を誇るスマホケースを開発し、

軍用規格を超える耐衝撃性能を実現しました。私たちは、単にユーザーの「スマホを保護したい」「かわいいデザインのケースが欲しい」という期待に応えるだけでなく、業界全体が抱く “スマホ保護の常識” そのものに挑み続けています。

スマホが進化するにつれ、その役割も大きく変わってきました。高度なカメラシステム、繊細なアンテナ設計、アルゴリズムで制御されるチップ構造——どの内部パーツも、今や私たちの日常に欠かせない存在です。

そしてスマホがどんどん繊細になっていく今、私たちはふと思いました:落下の高さや落とした回数だけで評価される軍規格の耐衝撃テストが、果たして次世代スマホの “守る基準” として十分なのか?

そんな問いから、AirXは生まれました。私たちは保護の視点を ”外側” から “内側” へとシフトさせ、“内部ダメージ” という見えないリスクに向き合い始めたのです。いま、RHINOSHIELDは「保護」という言葉の意味を、根本から再定義しようとしています。

本当のリスク──それは「内部ダメージ」

数か月にわたるスマホの分解調査を通じて、エンジニアたちはある共通パターンを発見しました。外見はまったく問題なさそうなスマホでも、内部に異常が起きているケースが多く見られたのです。

カメラのピントが合わない、充電ポートの接触が悪い、Wi-Fiの感度が弱い、アプリが突然クラッシュする──。

一見するとソフトウェアの問題に見えるこれらの症状も、実は落下などによる衝撃で内部の部品がわずかにズレたり、ひび割れたりした結果である場合があります。これはスマホの設計ミスではなく、「保護」という概念が、これまでスマホ内部にまで踏み込んでこなかったことによる限界でした。

そこで私たちは、発想を根本から転換しました:スマホのヒビや傷を防ぐだけでなく、衝撃がスマホ内部に届く前にそのエネルギーを吸収できたら?

新たな挑戦は、こうして始まったのです。

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AirX設計の鍵 — スマホケースに、エアバッグを仕込む

内部ダメージという “見えないリスク” に立ち向かうため、私たちはスマホケースの内側から考えることにしました。材料科学チームは衝撃をどう吸収するかをめぐって、100種類以上の試作品を検証。その中で生まれたのが、車のエアバッグから着想を得た、360度エアバッグ設計。日常的に使えるスマホケースの中に、巧みに組み込まれています。

さらに私たちは、この構造をRHINOSHIELD独自のShockSpread™材料技術と組み合わせ、加速度センサーを用いて、幾パターンもの落下シナリオを再現・分析。衝撃の強さだけでなく、力のかかる方向、衝撃の持続時間、エネルギーのミクロレベルでの伝達まで、徹底的に解析しました。これらの衝撃が、手ブレ補正機能や電波受信状況など、スマホ機能に影響を及ぼす可能性があるからです。

ケースを分厚くすれば衝撃は防げる——でもそれは賢い方法とは言えません。本当の挑戦は、「厚みを増やさずに守ること」。

そこで私たちは、ケース構造を再設計。限られたスペースに「エアクッション構造」と「クラッシャブル構造」を組み込み、デバイス本体に衝撃が届く前にケースが確実にエネルギーを吸収する仕組みを構築しました。目には見えないかもしれない。でもそれは確かに——「保護とは何か」の定義を塗り替えているのです。

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内部保護に隠されたエンジニアリング

AirXのすべての細部には、明確な機能があります。

A. エアバッグ設計は衝撃の伝達を遅らせ、数ミリ秒というわずかな時間の中で、衝撃を最大限に緩和

B. 衝撃を導くクラッシャブル構造は、エネルギーを分散し、繊細な内部パーツへの影響を最小限に

C. 剛性と柔軟性を兼ね備え、どんな角度からの落下にも対応できる設計

社内テストの結果、AirXは従来型スマホケースと比べ、最大81%の衝撃を吸収・隔離することに成功しました。

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なぜ今、内部ダメージ保護が重要なのか

昨今のスマホは、もはやノートパソコン以上の性能をもつ一方で、内部ははるかに繊細。部品はより小さく、構造はより密集し、ほんのわずかな誤差すら許されない。テクノロジーが進化するほど、求められるのは精密さに対応できる高度な保護力です。

AirXは、今あるスマホのためだけに設計されたものではありません。

次世代デバイスの衝撃にも耐えうる準備が、すでに整っています。

長く守る。その先にある未来

RHINOSHIELDでは内部ダメージからの保護にこだわる一方、地球のことも忘れていません。

AirXには「単一素材(モノマテリアル)」を採用することで、分別やリサイクルのハードルを下げると同時に、従来比約30倍の耐久性を実現。高い耐久性を追求することで、スマホケースもスマホ本体と同じように、頻繁に買い替える必要がなくなります。

これが、私たちの掲げるサステナブルな考え方。しっかり守れば、長く使える。長く使えば、廃棄物は自然と減っていくのです。

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未来の保護は「厚み」ではなく「知性」で差がつく

AirXは、ただのスマホケースではありません。これはRHINOSHIELDが起こす静かな革命。

「これからの保護が、本当に優先すべきものは何か?」を見直した、まったく新しいアプローチです。

ただ落下に耐えるためではなく、スマホ本来のパフォーマンスを守り抜くために。

次にうっかりスマホを落としてしまったとき、外側の傷を心配する必要も、正常に動くかを不安に思う必要もありません。AirXが内部ダメージのリスクを最大限に抑え、あなたの快適なスマホライフをサポートします。