01-21-2026
読了目安時間: 5 分
SGS認証、FSC認定紙材、MOF植物油インク。一見すると技術的な言葉のようですが、これらこそがRHINOSHIELDのパッケージ革新を支える核心理念です。私たちにとって「保護」とは、製品の機能にとどまらず、暮らしと地球に対する責任そのものなのです。
01-21-2026
読了目安時間: 5 分

RHINOSHIELDにおいて、デザインの変化は決してトップダウンの命令から始まるものではありません。それはいつも、ひとつの観察から始まります。
ある日、パッケージを見直していたデザイナーが、包装に使われているプラスチックのウィンドウや保護フィルムが、使用後にリサイクルしづらいことに気づきました。
そして自ら問いかけました。「もしこの一層のプラスチックをなくせたら、もっと良くなるのでは?」
会社はこの提案をリスクとは捉えず、挑戦する価値のある実験として受け止めました。そこからデザイン、生産、サプライチェーンのすべてが動き出し、ブランドとしての本格的な「プラスチック削減実験」が始まったのです。
その瞬間から、私たちはパッケージを単なる付属品ではなく、責任の象徴として見つめ直しました。紙の選択ひとつ、印刷の最適化ひとつにも、「保護」という理念をより深く実践する意味が込められています。
RHINOSHIELDは信じています。不必要なものを減らすことで、本当に大切なものが残ると。
そのシンプルな問いは、私たちを新しいデザインの道へと導きました。
「プラスチック削減」は結果ではなく、思考のプロセスです。デザインの本質を源流から見つめ直すアプローチでもあります。
「本当に必要な要素は何か?」「それはただの慣習ではないか?」こうした問いを重ねることで、デザインチームはパッケージを改良するたびに既存の枠を打ち破り、より純粋で、誠実な形へと進化させてきました。
だからこそ、引き算は「減らすこと」ではなく、“何を残すか”を見極めることでもあります。
私たちが残したいのは、しっかり守られた安心感、開封の体験、そして環境への責任。素材の選択も、構造の調整も、そのすべてが「長く続く保護」につながります。
紙、印刷、ユーザー体験、小さな変化の積み重ねが、ブランド価値そのものを広げていきます。パッケージはよりクリーンに、より環境配慮型に。「保護」という概念は、物理的な役割を超えてデザイン哲学へと進化します。
「本質に立ち返る」という信念のもと、私たちは内側からパッケージを変える改革を始めました。
本質への回帰:単一素材という純粋な選択
2021 年、私たちは最初の一歩を踏み出しました。
パッケージに使われていた余分なプラスチックフィルムを廃止し、紙だけで構成されたシンプルな構造へと切り替えたのです。
この一見シンプルな決断は、「美しさ」と「持続可能性」の関係を再定義するものでした。それは単なるデザインの“引き算”ではなく、環境への責任を果たすための確固たる約束でもあります。
源流からの保護:FSC認証紙の採用
翌年の2022年、私たちは「引き算」の発想をさらに源流へと拡張しました。RHINOSHIELDはすべてのパッケージにFSC認証紙を採用。これにより、使用するすべての紙が持続可能な森林管理のもとで調達されるようになりました。この取り組みは単なる素材のアップグレードではなく、自然への敬意と未来への応答でもあります。
その結果:
- プラスチック部材の使用を大幅に削減し、環境汚染リスクを低減
- 森林資源の持続可能な利用を確保し、生態系のバランスを維持
- サプライチェーンの透明性を高め、国際的なサステナブル調達基準を達成
素材がよりクリーンでシンプルになるほど、デザインの思考もより深く本質的になります。「美しさ」と「責任」は共存できるのか?その問いに向き合う中で、単一素材はもはや構造上の選択肢ではなく、循環型デザインの中核的な哲学へと進化しました。このアプローチによって、パッケージのリサイクルはより簡潔で完全なものとなり、「美」と「責任」がデザインの中で調和する新たな基準を築いたのです。
これこそがRHINOSHIELDのデザイン哲学です。1枚の紙から地球全体を守る考え方へ。
素材が研ぎ澄まされると、次の問いが生まれます。「持続可能性と効率性は、両立できるのか?」この問いをきっかけに、私たちは2023 年、テクノロジーと構造設計を含めたパッケージ全体の見直しへと進みました。
デジタル化:一枚のカードをなくすという哲学
気づいた方もいるかもしれません。最近のRHINOSHIELDパッケージからは、紙の「取り付け説明カード」が消えています。
それは、QRコードによるデジタルインストラクションページへと進化したからです。スキャンひとつで、ユーザーは最新のガイドやサポート情報を取得でき、紙の印刷や物流によるムダも大幅に削減されました。
この変化は、単なる紙の削減ではありません。
企業にとっては:
- 複数の印刷工程や製品別のカスタマイズ工程を削減
- 各製品ごとの説明カードを個別に生産する必要性を解消
- プロセス全体を簡略化し、情報更新をリアルタイム化
ユーザーにとっては:
取り付けガイドがより直感的で見つけやすくなり、常に最新の製品情報やサポートを受け取ることが可能になりました。
これは「静かな革命」ではなく、当然の進化です。たった1枚のカードを減らすだけで、環境・ユーザー・企業の三者がすべて恩恵を受ける。ムダを減らし、効率を高める。そして、ブランドとの接点ひとつひとつに、より温かみが生まれました。
構造の最適化:保護と環境配慮の共存
デジタル化に加えて、パッケージ構造の最適化も進めています。その目的は「保護」の概念を製品本体だけでなく、パッケージ全体へ拡張すること。3Dシミュレーションや複数回の落下テストを重ね、最小限の素材で最大限の保護性能を実現しました。それは単なるエンジニアリングの成果ではなく、「保護」というRHINOSHIELDの理念を、細部にまで落とし込んだ結果です。
この段階的な最適化アプローチにより、各製品でわずかずつ厚みや重量を軽減。小さな改善を積み重ねることで、最終的に大きな環境効果を生み出しています。
インクにも“呼吸できるクリーンさ”を
そして私たちは環境へのこだわりを、印刷のインクにまで拡張しました。「RHINOSHIELDパッケージ|インクから感じる安心な開封体験」で紹介したように、すべての印刷をMOF (Mineral Oil Free) 植物油インクへ全面移行。従来の鉱物油を含む大豆油インクを置き換えました。この一見小さな変化が、環境と人の健康に大きな意味を持ちます。
アップグレード後の印刷は:
- VOC (揮発性有機化合物) ゼロ
- よりクリーンな香りと安定した発色
- リサイクル後も環境への負荷ゼロ
見た目の違いはわずかでも、私たちは時間と手間を惜しみません。なぜならそれが、ユーザーと地球の両方を守る約束だからです。
素材がより純粋に、構造がよりシンプルに、そして製造工程がよりサステナブルになるにつれ、これらすべての変化は最終的にまったく新しい開封体験として結実しました。RHINOSHIELDにとって、「開封」とは単に製品を手に入れる瞬間ではなく、ブランドの価値そのものを体感する行為です。私たちは、ユーザーがパッケージに触れた瞬間、そこに軽やかで、自然で、心地よいリズムを感じてほしいと願っています。
紙の質感はより柔らかく、インクの香りはよりクリーンに。ひとつひとつの開封が、ブランドとユーザーがともに創り上げる安心の体験であり、美しさとライフスタイルに対する静かな対話なのです。
この変化は、RHINOSHIELDがデザインをより深く理解した証。私たちは装飾的な派手さを追わず、ひとつひとつのディテールに「意識ある美学」を込めています。すべての改良と選択が、美しさと責任の両立を目指す試みです。本当のデザインとは、製品を美しく見せることだけではなく、世界そのものをより美しく変えていくこと。
RHINOSHIELDにとって、「引き算」は単なる形ではありません。それは、デザインの本質に立ち返るための思考そのもの。本質に戻ったとき、美とサステナビリティは共に生きる。
これこそが、RHINOSHIELDが掲げる「保護」という理念をパッケージデザインで体現した最終形です。
私たちは信じています。本当の変化とは、大きな宣言からではなく、小さくても確かな「継続的なこだわり」から生まれるものだと。素材の選定、製造工程の最適化、そしてパッケージデザインの改良に至るまで。あなたが気づかないほど細やかな部分に、私たちは地球と未来への責任を静かに込めています。
たった一層のプラスチックを減らすために、数十種の保護構造を検証し、より軽く、より安定した構造を実現するために、何度も微調整を重ねました。さらに、紙・インク・情報をすべてデジタル化し、よりシンプルで環境にやさしい開封体験を追求しました。その一つひとつの積み重ねが、「保護」という言葉の意味をより深く定義していきます。それは製品を守る力にとどまらず、暮らしを持続させる力でもあるのです。
RHINOSHIELDにとって「保護」とは、いまこの瞬間だけでなく、これから先の未来を見据えた約束です。私たちはこれからも、パッケージの進化や開封の体験を通して、「保護」という価値を、より美しく、より永く、そしてより意味のあるかたちで、皆さまにお届けしていきます。